弁護士の狩集です。
私淑する安岡正篤先生の著書の中に
「我が幸福は祖先の遺恵、子孫の禍福は我が平生の所行にあること、すでに現代の諸学にも明らかなり。」
という一節があります。
今年の初めに父が亡くなってから、先祖とのつながり、子供たちとのつながりを強く意識するようになりました。
独立開業をしてからは、何か大きな動きやいいことがあると父に報告していたので、報告相手がいなくなってしまったのは正直寂しいです。
存命中よりも父を思い出す機会が多くなった気がします。
警察官であった父は多くを話すタイプではなかったので、生き方や物の考え方について多くを語ることはなかったのですが、現役時代は暴力団撲滅のために朝から晩まで仕事をして、退官後も顧問会社や相談を受けた人のためにサービス精神旺盛に元気に動き回っていました。大病で手術をした後も、以前と変わらず10年以上も前向きに明るく生活していました。
父が亡くなって、自分自身の父親として役割について考えるようになりました。
そして、父親が子供や孫たちに残し、示すべきものは、財産などではなく、父親自身の物の考え方、生き方ではないかと直感的に感じました。
このようなこともあり、父の四十九日には、父が考えて実践してきたであろうことを「父の遺訓」として私の子供たちと姪っ子たちに伝えました。反応はいまいちでしたが…、いずれ思い出してくれればと考えています。
私がまとめ父の遺訓は、
1 感謝・謙虚・健康
2 継続は力なり
3 姿勢良く、前を見ろ
4 ずるい人間になるな、いい男(人間)になれ
5 人とのご縁を大切にしろ
6 プラス思考で考えろ
です。
最近父親に似ていると言われることが多くなった気がします。私も私自身の人生信条に従って、父親として恥ずかしくない生き方をしていこうと思います。